転職のご挨拶 2026
2026年2月28日まで:メディフォン株式会社
2026年3月1日から:株式会社Sapeet
以上
AI時代の論文の探し方・読み方・まとめ方及び超音波抽出コーヒー本の宣伝
はじめに
2024年12月、冬コミが迫る中、私は「超音波抽出コーヒー」をテーマにした同人誌の執筆に追われていました。きっかけは5月に『「超音波」で水出しコーヒーの抽出時間を24時間から3分に短縮する技術が登場』という記事が話題になっていたことです。
この記事では3分間で従来の水出しコーヒーとほぼ同じ味わいのコーヒーが得られると書いてありますが、果てしてそんな都合の良いことがあるのでしょうか。超音波洗浄機なら現実的な値段かつ、最悪でもメガネ洗浄機としての用途にはなるかと思い、買って試してみようと思いました。その顛末は冬コミ2日目に頒布するこちらの本をご覧ください(通販も予定しています)。
冬コミの宣伝です。二日目 W54aにて超音波抽出コーヒーの家庭での実践とミルクブリューへの応用レシピまでを突き詰めた本を出します。4コマではなく、評論島の飲食系で、いつもとは別名義のサークルになってます。 pic.twitter.com/ZDHXJVTTQe
— S治(えすじ) 二日目 W54a (@esuji) 2024年12月20日
本の宣伝はここまで。この記事ではこの本を書くにあたって避けて通れなかった関連論文の調査やまとめ方について、最新の生成AIを使って乗り切った方法をご紹介します。
追記:きちんとした研究で論文を読まねばならない人は、こちらのような記事を参考にしてください
「論文管理は大変」というイメージは、学部生時代に何となく感じていました。当時は教授から指定された論文を読むだけで済みましたが、今回はそうはいきません。自分で論文を探し、管理し、まとめなければならないのです。
今回の同人誌では、最初の1、2章で現状の超音波を使ったコーヒー抽出について解説する必要がありました。ここは本の本質的な部分ではないため、時間と労力をあまりかけたくありません。また、英語論文を読み込むのは少し苦手意識があり、生成AIの活用に期待を寄せていました。
そこで、論文管理には定番ツールのZoteroを、そして生成AIとしてClaude Desktop MCPとNotebookLMを選び、これらのツールを駆使して効率的に論文調査を進めることにしました。
1. 論文を探す・管理する
まずは論文探しからスタートです。
論文の探し方
以下の手順で、効率的に論文を探していきました。
一次情報源:元記事から論文ページへ
- まず、前述の記事から、引用されている論文のページへと辿っていきました。一次情報源を辿ることで、信頼性の高い情報にたどり着くことができます。
二次情報源:論文内の関連論文を辿る
- 次に、見つけた論文の参考文献リストをチェックし、関連性の高い論文を探しました。芋づる式に論文を探すことで、効率的に必要な情報を集めることができます。
キーワード:英語論文を読むために必要な単語をピックアップ
優先順位:全文読める論文を優先
- 時間的な制約もあるため、全文をPDF等で読める論文を優先的に集めました。
Zoteroでの論文管理
集めた論文は、Zoteroを使って管理しました。Zoteroは、論文のPDFファイルや書誌情報などを一元管理できる、非常に便利なツールです。
- Zoteroの基本的な使い方と特徴
- 論文のインポートと整理
- 保存した論文は、コレクションと呼ばれるフォルダに分類したり、タグを付けて整理したりすることができます。これにより、必要な論文をすぐに見つけることができます。
- 論文管理におけるZoteroのメリット
- Zoteroを使うことで、論文の管理が格段に楽になります。また、参考文献リストの作成も自動化できるため、論文執筆の効率が大幅に向上します。
Deep Researchを活用した追加調査
8月頃には大まかな論文探しを終えていましたが、執筆開始前に改めて論文を探そうと思ったところ、12月11日からGoogleのGemini Advancedで「Deep Research」という機能が使えるようになっていました。
- Gemini Advanced Deep Researchの特徴
- Deep Researchは、AIを使ってより深く、網羅的に情報を調査できる機能です。
- キーワードだけでなく、関連する概念や情報まで含めて検索してくれるため、より多くの論文を発見できます。
- Deep Researchで論文を探すメリット
- 執筆前の再調査で活用した理由
- Deep Researchを活用することで、以前の調査では見落としていた重要な論文や同様の実験をしているYoutube動画、関連著者らの最新論文を発見することができ、執筆内容の精度を高めることができました。
2. 論文を読む・まとめる
集めた論文を読み進める中で、やはり英語の壁が立ちはだかりました。
機械翻訳による論文読解
- 英語論文の量と難しさ
- 英語で書かれた論文は量が多く、専門用語や独特の言い回しも多いため、すべてを精読するにはかなりの時間と労力が必要です。
- Readableの無料版の利用と限界
- 以前、Readableという機械翻訳サービス(有料)の無料版を試してみましたが、今回の用途では、論文全体の詳細な内容を把握する必要はないと判断しました。
本に必要な情報
論文を読み進める中で、今回の本で説明するために必要な情報が明確になってきました。
- 超音波によるコーヒー抽出の理論
- 超音波がコーヒー豆の抽出をどのように促進するのか、そのメカニズムを理解する必要がありました。
- 初期のソノリアクター論文の内容
- 超音波抽出の研究初期段階で用いられたソノリアクターに関する論文の内容を再確認しました。
- 洗浄槽タイプの超音波抽出実験結果
- より実用的な洗浄槽タイプの超音波抽出に関する実験結果を調べ、その効果や課題を把握しました。
- 家庭での超音波抽出の可能性
- これらの情報を元に、家庭で超音波抽出をどのように実現できるのか、その可能性を探りました。
生成AIを活用した論文まとめ
論文から必要な情報を抽出するために、生成AIを活用しました。
- Claude Desktop MCP
- NotebookLM
- NotebookLMの特徴
- NotebookLMでの論文まとめのメリットと課題
- NotebookLMは、大容量のPDFファイルも問題なく扱えるため、論文のまとめにも活用できます。ただし、Zoteroとの連携は、Claude Desktop MCPほど簡単ではありません。
- NotebookLMで論文を読み込ませる場合、Zoteroから目的のPDFファイルを探し出して、手動でアップロードする必要があります。
- notebooklm.google.com
生成AIを活用した論文情報の活用
生成AIに論文情報を読み込ませた後は、以下のように活用しました。
- 論文間の横断的な質問
- 複数の論文にまたがる質問をすることで、それぞれの論文の関連性や違いを明確に把握できます。例えば、「論文Aと論文Bで、超音波抽出された成分の量などに違いはあるか?」といった質問が可能です。
- 論文内容に関する深い理解
- 生成AIに論文の内容を要約させたり、専門用語を解説させたりすることで、論文への理解を深めることができます。
- 本の構成や文章作成への活用
- 生成AIに本の構成案を作成させたり、文章の草稿を書かせたりすることで、執筆作業を効率化できます。
3. まとめ
今回の超音波抽出コーヒー本の執筆を通して、論文調査におけるツールの重要性を強く感じました。Zoteroによる論文管理、そしてClaude Desktop MCPやNotebookLMといった生成AIツールの活用は、論文調査にかかる時間と労力を大幅に削減し、より効率的に本質を捉えることを可能にしてくれました。
特に、英語論文への苦手意識がある私にとって、生成AIは強力なサポート役となりました。もちろん、生成AIの出力結果を鵜呑みにするのではなく、内容を精査し、自分の言葉で表現し直すことが重要です。
AI技術は日々進化しており、今後さらに論文調査や研究活動のあり方を変えていくでしょう。今回の経験から、AIツールを積極的に活用することで、学びのスピードを加速させ、より深い知識を得られることを確信しました。
この記事が、論文調査に課題を感じている方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。AIツールを賢く活用し、共に学びを促進していきましょう。そして、AI時代の論文調査の未来は、きっと明るいものと信じています。
4. 真のまとめ
この記事は、筆者がざっくりとまとめた箇条書きをもとにGemini 2.0 Flash Experimentalで構成を考え、Gemini Experimental 1206やGemini 2.0 Flash Thinking Experimentalらに記事を書かせた結果を見比べつつ加筆修正したものになります。
上のまとめは丸投げしたのですが、筆者の生成AIを使いすぎじゃない?みたいな後ろめたさを見事に肯定してくれるような内容になっており、AIによるポジショントークすら感じさせます。しかしながら「生成AIの出力結果を鵜呑みにするのではなく、内容を精査し、自分の言葉で表現し直すことが重要です」は本当にその通りで、本の執筆時もAI相手の編集者になった気持ちで文章を整理していました。
この12月は、Claude Desktop MCPを試しきれずにいるうちにOpenAIが12個の重大発表をするぜといい出したり、GoogleのGeminiシリーズに被せられて話題を持っていかれたり本当に動きの多い時期でした。本を書いている間にも様々な情報やツールが出てきたので、いろんなことを試しながらも走りきれたという感じに収まって良かったなと思います。
最初に貼ったこのポストから本の1章はけっこう読めるので、この記事の取り組みがどの程度のものなのかはそちらでも確認できます。
最初はこんな感じです。ここから家庭での抽出を詰めていき、ブラックで飲むにはあまりメリットなさそうだけど、ミルクブリューでやったらいい感じの味わいになるんじゃない?という感じで続いていきます。
— S治(えすじ) 二日目 W54a (@esuji) 2024年12月20日
本文は一部カラーではあるんですが、ここにある5ページ目は実際にはグレースケールです。 pic.twitter.com/L424dUwFuB
『人生が整うマウンティング大全』を読んだ感想をClaude 3にまとめてもらった
この記事は、発売直後に面白そうだなと思って読んで感想をざっくり箇条書きにしていたものをClaude 3が出たついでに記事にまとめてもらったものです。 以下、見出しや写真の追加以外はほとんどClaude 3 Opus 20240229が出力したものを使っています。
www.hanmoto.com 目次や本の情報はこちらから
最初にまとめてしまう

最初にまとめると、『人生が整うマウンティング大全』は、「マウンティング」があふれる現代社会を生き抜くための知恵と戦略を提示してくれる一冊です。入りの部分を面白く持っていけるので読み続けやすく、「マウントフルネス」「ステルスマウンティング」「マウンティングエクスペリエンス(MX)」といった造語を使うことで、マウンティングの概念を直感的に理解できるようになっています。さらに、認知行動療法にも通じる思考法を「マウンティング」を通して誰でも身につけられるかもしれません。
目次を見ると8割方の内容が把握できるので、タイトルに興味を持った人はまずは目次に目を通してみることをおすすめします。マウンティング枕詞やマウント暗唱例文の具体例、バラク・オバマが実際に使用していた文言などに興味がある場合は、ぜひ本文を読んでみてください。1,2時間あれば読み終えられるボリュームです。
企業分析や自己啓発の部分については、目次以上に深掘りされた内容は少ないかもしれませんが、「マウンティング」の文脈から提示できただけでも十分面白いと感じました。この本を読んだ後は、「マウンティング」に対する解像度や敏感さが明らかに上がります。そのため、この本について語るときには、その人の「マウンティング」に対するスタンスが表れるので、ちょっと怖いかもしれません。おそらくそれが理由で、作者もマウンティングポリスなどというペンネームで宣伝活動をしているのでしょう。
章毎の紹介(まとめられすぎかも)
章ごとの内容を見ていくと、1章ではマウンティングの類型が紹介され、2章ではビジネスにおけるマウンティングの活用法、3章ではマーケティングへのマウンティングの応用、4章では人生にマウンティングの知識を活かす方法が解説されています。
感想
個人的には、技術評論社から出版されるというのが興味深かったのですが、「マウンティングって色んな種類があるんですよ〜」くらいの軽い話題から始まりそうな企画の割には、自己啓発書・ビジネス書としてのまとまりに舌を巻きました。自己啓発書の本質は認知行動療法に集約されると考えている私としては、こういった入りやすい切り口から、アサーティブなコミュニケーションなどの基礎を自然に取り入れられるのは、メンタルヘルスの事前防御としてとても有用だと感じました。
総じて、『人生が整うマウンティング大全』は、現代社会を生き抜くための新しい視点と戦略を提供してくれる、ユニークで示唆に富んだ一冊だと言えるでしょう。マウンティングを制するには、まずはこの本を手に取ってみるのがおすすめです。
追加でこの記事に含まれるマウンティング要素を抜き出してもらった
「この書評に含まれるマウンティング要素を抜き出し、書評を読んだ人に示唆を与える締めを追加してください」
この書評自体にも、いくつかのマウンティング要素が含まれています。例えば:
「目次を見ると8割方の内容が把握できる」という表現は、書評の著者が本の内容を素早く理解できる能力を持っていることを示唆しています。
「1,2時間あれば読み終えられるボリューム」という言及は、著者が速読の能力を持っていることを匂わせています。
「個人的には、技術評論社から出版されるというのが興味深かった」という一文は、著者が出版社の傾向を把握しているという知識をアピールしています。
「自己啓発書の本質は認知行動療法に集約されると考えている私としては」という表現は、著者が自己啓発書に関する深い知見を持っていることを示しています。
これらのマウンティング要素は、書評の著者が本の内容を適切に評価できる知識と能力を持っていることを読者にアピールしています。
締めの言葉:
この書評を読んで、あなたは『人生が整うマウンティング大全』の概要を掴むことができたでしょう。同時に、書評者自身のマウンティング要素にも気づいたかもしれません。これは、本書を読むことで得られる効果の一例です。マウンティングに対する感度が上がることで、自分自身や他者のコミュニケーションをより深く理解できるようになるのです。
『人生が整うマウンティング大全』は、現代社会を生き抜くための新しい視点と戦略を提供してくれる一冊ですが、それと同時に、読者自身のマウンティングに対する理解を深める機会も与えてくれます。この書評を読んで興味を持った方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。マウンティングを制するための第一歩は、そこから始まるのですから。
転職のご挨拶 2022
- 2022年9月30日まで:株式会社Stroly
2022年10月1日から:メディフォン株式会社
ほしいものリスト
以上
M1 Mac Python3.9.10でsudachipyがインストールできなかったのを解決した
環境と状況
- M1 MacBook Pro 2020, MacOS 12.3.1
- Python3.9.10
- sudachipyをインストールしようとするとエラー
pip3 install sudachipyERROR: Could not build wheels for SudachiPy, tokenizers, which is required to install pyproject.toml-based projects- このエラーでぐぐっても解決しそうな情報が出なかった
原因
- 他の人に相談したところ、
- sudachipyにM1 Mac用(arm64)かつPython3.9のwheelがない
- https://pypi.org/project/SudachiPy/#files
- ローカルでビルドして失敗してる
- cargoが走っているのでrustの環境が必要っぽい
- sudachipyにM1 Mac用(arm64)かつPython3.9のwheelがない
解決
- Rustの環境をrustupで用意
- 再度
pip3 install sudachipyするがビルドに失敗する- 以前にRustの環境を構築していたがバージョンが古くて失敗してるのかも
rustup updateを実行してRust周りのバージョンを最新にした- 再度
pip3 install sudachipyを実行すると問題なくビルドされ0.6.3がインストールされた
気になる
- Rustのバージョンって気軽に上げて良い?
- 他のツール用に入れていたはずなので影響が出ないか
C96参加&新刊告知
ご無沙汰しています。私です。 来る夏コミ(C96)の3日目(8/11)にサークル参加して、サークル:ポストモダンのポリアネスの新刊を出す運びになりましたので告知させていただきます。
新刊概要
- 頒布場所:C96 3日目 西こ-01b(お誕生日席!)
- タイトル:ポストモダンのポリアネス tech. ~ 4コマ漫画のデータ収集と分析による評論の可能性(with Python) ~
- 頒布価格:1000円
- サイズ、ページ数:A5 72ページ(表紙込み)
- 後書き・謝辞を書かないまま入稿したので後付ペーパーが挟まる予定です
- 頒布数:多め
- 新刊以外の頒布:なし。無料配布ペーパーは作るかも
- 通販:コミックZIN様を検討中。電子版は未定
- 3日目以外の委託頒布:現在予定なし
以下に書影および、1章全部を載せるので、購入の判断材料にしてください。
新刊の内容について
1章の内容と被りますが、弊サークルは2015年冬コミから4コマ漫画評論とプログラミングの力をかけ合わせて新しい分析・評論の可能性を探る『tech.』を刊行し、コマの切り出し、セリフの抜き出し、分析等の技術を向上してきました。
今回の新刊では4年分の成果を1冊にまとめ、データ収集から分析・評論までを一気通貫に行う方法を紹介しています。
内容は同人誌以外にPythonのカンファレンスや勉強会、ゆゆ式Advent Calendarのブログ記事などで発表してきたものをブラッシュアップし、セリフデータの分析など新たに書き下ろしたものになっています。
また、技術書というよりは、技術を基にした評論本として書いたため、詳細なプログラミングのコードが出てくるというよりは、それぞれの処理がどんな考え方で実行されていくのか、どのくらい便利になっていくのかを説明するものになっています。ただし、この本で使用したコードなどはすべてGitHubのリポジトリで公開しますので、だれでも同様の成果を得られるでしょう。
今後の展望
今回の本で表データをゆゆ式1〜9巻、セリフデータを1,5,9巻分データ化していますが、それをもっと楽にデータ化する手法の開発や、もっとゆゆ式の本質に迫る分析ができるといいと思っています。特にセリフデータをいい感じに形態素解析・ベクトル化して発話者特定とかしたいですが、いまいち方法がわからんので詳しい人にアイデアもらいたいです。
4コマ漫画の自動生成できかもですねえと、言われることも多いのですが、あまり面白いものができる未来は現状見えません。「三上先生を納得させるレベルのゆゆ式チューリングテストを考案し、それを突破する会話劇をGANかなんかで生成する」というよくわからないアイデアならあります。よろしくおねがいします。
また、コミック工学と呼ばれる漫画やアニメを主体とした技術研究の界隈があることを、本プロジェクトで参考にできそうな技術情報・論文を探すうちに知りました。詳しくは https://www.ai-gakkai.or.jp/MY-BOOKMARK_VOL32-NO6/ を一読いただけると良いかと思います。様々な研究で本プロジェクトはのようにコマ抜き出し、セリフ抜き出しなどが考案・実施されています。私とは進む道やモチベーションは違えど、技術やアイデアなどで協力できる部分があればと考えています。(先日行われたキックオフイベントがすごいから見て https://sig-cc.org/?p=22 )









